Q1:アスベストはどこに使われていますか?
アスベストは、天井・壁・床などいろいろなところで使われており、「えっ!こんなところにも」 と驚く方も多いです。
アスベストはその発じん性(発じん性とは、粉じんの発生のしやすさのことで、飛散性と同様の意味です)により、レベル1、レベル2、レベル3に区分されます
レベル1 | レベル2 | レベル3 | |
建材の種類 | 石綿含有吹き付け材 | 石綿含有保温材、耐火被覆材、断熱材 | 成形板等の石綿含有建材 |
発じん性 | 非常に高い | 高い | 比較的低い |
特徴 | アスベスト、セメント等を混合し、 吹付け施工したもの |
シート状で比重は小さいが レベル1に準じた対策が必要 |
アスベストを含むセメント等 を板状に固めたもの |
使用箇所例 | 天井・壁 学校、体育館、講堂、工場等 の天井・壁(吸音・断熱用) エレベーター周辺 |
ボイラ本体・配管、空調ダクト 等の保温材 屋根材裏断熱材・煙突断熱材 柱・梁・壁等の耐火被覆材 |
鉄骨の梁・柱(耐火被覆材) 鉄階段の裏 ビルの機械室、ボイラ室等の 屋根・壁・間仕切り床などの 石綿含有成形板 屋根材の石綿天井スレート Pタイル・カーペットの糊 (接着剤)等 |
危険性は、
レベル1)吹付けアスベストが露出して使用されている場合は、劣化等により飛散する可能性が高く、早急な対応が必要です。但し、天井裏・壁の内部にある吹付けアスベストの場合には、通常の使用状態では室内に飛散する可能性は低いでしょう。建築物が老朽化している場合は、吹付け材の有無、劣化の進行状況、天井壁の破損などの調査が必要です。
レベル2)経年劣化による飛散の恐れはほとんどありませんが、切断や破損の場合は飛散の可能性があり、レベル1に準じた対策が必要です。
レベル3)板状に固化しているので、通常の使用状態では飛散の恐れはありません。但し、切断や穴をあけたりした場合は飛散する可能性があります。
*詳しくは国土交通省「目で見るアスベスト建材(第2版)」を参照ください
www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/01/010425_3/01.pdf
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